ホームページは自分で作ったほうがいいのか?自分で作成する11のデメリットを解説

「制作会社頼むと高いから自分でホームページ作りたい」
と思っている人も多いと思います。

今はホームページを自分で作れる色々なサービスがあり、少しパソコン操作に慣れている人なら自分で作ることも可能です。

ただ、ほとんどの場合、自分で作ることはお勧めしていません。

自分で作ったほうが良いケースは稀です。

自分で作ったほうがいいケースは、例えばパソコンやネットに詳しくて、自分で調べるのが好きで、細かい作業とかが得意であれば自分で作ったほうがいいと思います。

私なんかはどちらかと言うとそんなタイプです。自分で調べながらコツコツと作業するのが好きなんです。

ただ、そうでない場合、自分で作るとデメリットのほうが大きいです。

自分でホームページを作成するデメリット

自分でホームページ作ることのデメリットは「手間がかかる」だけではありません。

それ以外にも大きなデメリットがあるので解説します。

  1. 手間がかかる
  2. ある程度の知識が必要
  3. 途中でうまくいかず進まなくなることが多い
  4. 重要な設定をやっていないケースが多い
  5. 自己満足のホームページになる
  6. サーバーの設定などが間違ってしまう可能性がある
  7. 使用するサービスによっては自由度が低い場合がある
  8. 自分で作っても結局お金がかかる
  9. サーバーとドメインの更新がある
  10. セキュリティが甘くなる
  11. 不具合が起こった時に対処できない可能性がある

ざっとあげるだけで、これだけのデメリットがあります。

一つ一つ解説していきますが、最も大きなデメリットは、「セキュリティが甘くなる」です。

これは特に重要で、セキュリティ対策をちゃんとしていないと、不正ログインされてコンピューターウイルスに感染したり、最悪の場合、お客さんの個人情報が漏れてしまう恐れもあります。

セキュリティに関しては特に重要なことなので、後で詳しくて解説します。

1、手間がかかる

これは解説するまでもないと思いますが、自分で一から制作するので手間がかかります。

まず初めてホームページを作る場合は、調べないといけませんよね。

  • どのサービスを使ったらいいのか?
  • どうやって作ったらいいのか?
  • サーバーは何を使ったらいいのか?
  • ドメインはどうやって設定するのか?
  • SSL(データ通信の暗号化)の設定はどうすればいいのか?
  • リダイレクト(転送)の設定はどうやればいいのか?
  • セキュリティ対策は何をやればいいのか?
  • ホームページのタイトルはどうやって決めたらいいのか?
  • お問い合わせフォームを設置するにはどうしたらいいのか?
  • Googleマップを埋め込むにはどうしたらいいのか?

などなど、他にも調べないといけないことがたくさんあります。

これを1つずつ調べて作業していると時間がかかりますし、間違った設定をしてしまう可能性があります。

2、ある程度の知識が必要

私が初めてホームページを作ったころと比べると、今はホームページを作るのも簡単になりました。

例えば、jimdoやwixなどのホームページ作成サービスは、無料でホームページを作れて、HTMLやCSSなどの知識がなくてもホームページを作ることができます。

ただ、だからといってホームページに関する知識が何もない状態で作ることは避けたほうがいいです。細かいところの調整などはある程度専門的な知識が必要になりますし、独自ドメインではなくサブドメインでホームページを作ってしまっているケースも非常に多いです。

基本的には独自ドメインでホームページを作ったほうがいいです。ドメイン代は年間1,500円程度ですので。

あと、技術面だけじゃなくて、集客のこともある程度は理解しておかないと、集客できるホームページを作ることは難しいです。

3、途中でうまくいかず進まなくなることが多い

ホームページが完成するまでは色々な作業をしないといけません。初めて作る場合は途中で躓いてしまうことが多いです。

私自身、初めてホームページを作った時、途中で躓いてしまい途中から進まなくなりました。ホームページの作り方が書いていある本を買って、その本の通りにやっていたのですが、途中で上手く出来ませんでした。

その後、何日間もインターネットで調べたり、他の本を購入したりして、何とか完成した感じです。

ただ、私の場合は調べるのが好きですし、コツコツ作業するもの好きなので、なんとか完成したのですが、途中で諦めてしまう人は多いと思います。

4、重要な設定をやっていないケースが多い

ホームページの初期設定を最適な設定にしておかないと後々困ることもあります。例えば、SSLの設定だったり、リダイレクトの設定だったり、パーマリンクの設定だったり。

このあたりの設定はしなくてもホームページを作ることはできます。インターネット上に公開もされます。

ただ、SEO対策上(Googleの検索結果の上位に表示されるための対策)、不利になる可能性があります。それらの設定を初めにちゃんとしているか、していないかの違いだけで差が出てくるので最適な設定にしておかないと損です。

ただ、これらの設定はある程度の知識がないとできませんので、自分でホームページを作る場合は大変です。

5、自己満足のホームページになる

私も初めてホームページを作った時はそうだったのですが、自己満足のホームページになってしまいます。

「こうしたい、あーしたい」
「この機能つけたい」
「こんなページ作りたい」

と、自分がやりたいことをやってしまいます。

これでは、集客できるホームページにはなりません。ホームページへ訪問するのはお客様なので、お客様目線でホームページを作たないといけません。

このあたりのノウハウもあるのですが、「集客しやすいホームページの構成」があります。

その構成を理解してホームページを作成することが重要です。

6、サーバーの設定などを間違ってしまう可能性がある

ホームページを作るにはWEBサーバー(以下、サーバーと言います)が必要です。サーバーの選び方はもちろんですし、設定も正しくしないといけません。

私自身、色々なサーバー会社のサーバーを使ってきましたが、サーバー会社によって操作が違うので、初めてホームページを作る場合は上手くできないケースもあるかと思います。

 

7、使用するサービスによっては自由度が低い場合がある

特に無料のホームページ作成サービスを使った場合、できることが制限されています。
「この機能を使うには有料プランのみ」というのがほとんどです。

もちろん無料プランでもホームページを作れるのですが、デザインがイマイチだったり、使いたい機能が使えなかったりします。

あと無料プランの場合は、独自ドメインが使えません。先程もお伝えしましたがホームページは独自ドメインで作るのが基本です。

8、自分で作っても結局お金がかかる

「自分でホームページを作れば費用がかからない」と思っている人も多いですが、無料プランでサブドメインのホームページを作らない限り、完全無料では作れません。

無料のホームページ作成サービスの場合は無料で作ることができますが、そうでない場合は「サーバー代」と「ドメイン代」がかかります。

サーバー代は安いサーバーだと月額数百円。高い場合だと数万円します。一般的なホームページを作る場合は数万円もするサーバーを使う必要はありませんが、月額1,000円前後のサーバーを使うといいです。月額300円とかのサーバーは性能が低いケースが多いです。

「サーバーの性能が低い」というのは、どういうことかと言いますと、サーバーの性能が低いとホームページの表示速度が遅かったり、集中してホームページにアクセスがあるとサーバーがダウンしてホームページが表示されなくなります。

ホームページに訪問したら、なかなか表示されなくてイライラしたことないですか?
そうなると、戻るボタンを押して違う会社のホームページに行ってしまう恐れがあります。せっかく訪問してくれたのに残念ですよね。
使っているサーバーの性能によって表示速度に違いが出るんです。

このようなことにならないために、極端に安いサーバーは避けて、信頼のおけるサーバー会社を選んだほうがいいです。

300円は安すぎる。かといって5,000円は高いと思います。お勧めのサーバーは1,000円ぐらいのサーバーです。

ですので、ホームページを自分で作った場合も月額1,000円程度は必要になるということです。

他にはドメインが必要になります。ドメインの種類によって金額は違ってくるのですが、「.com」なら年間1,500円程度。「.jp」なら年間3,000円程度です。

ですので、自分で作った場合、サーバー代とドメイン代で年間1万数千円は必要だということです。

「それなら無料のホームページ作成サービスで作ったらいいのでは?」と思った人もいるかもしれませんが、

無料のホームページ作成サービスでホームページを作るのはお勧めしていません。これから集客目的でホームページを作ろうと考えている人は、無料のサービスを使うのはやめたほうがいいです。

無料のホームページ作成サービスだと、サブドメインのホームページになります。サブドメインは他の人(会社)と同じドメインを使うことになります。サブドメインで作ることのデメリットはまた別の記事で解説しようと思いますが、趣味のためのホームページではない場合はサブドメインで作るのは避けてください。

9、サーバーとドメインの更新がある

自分でサーバーとドメインを契約してホームページを作成した場合、サーバー代とドメイン代を毎年払わないといけません。契約期間によっては3年分まとめてとか、クレジットカードで自動更新とかできますが、そのあたりの手続きを自分でしないといけません。

ホームページ制作会社に作ってもらった場合は、そのあたりの手続きや更新は制作会社がやってくれるので手間がかからず安心です。

10、セキュリティが甘くなる

これが一番の問題なのですが、自分でホームページを作った場合、セキュリティ対策をやってないケースが多いです。

「やっていない」というより、「何をすればいいのかわからない」というのが正しいと思います。

何年も自分でホームページを管理している人でもセキュリティ対策のことはわからないという人も多いです。

実際に、自分でホームページを作って自分で管理している知人から「サーバーがウイルスに感染してホームページが表示されなくなったので復旧してもらえないだろうか?」という依頼を受けたことがあります。

ウイルスに感染してしまうと復旧が大変です。ホームページを一旦削除しないといけませんし、自分で復旧させるのは難しいです。サーバー会社も対応してくれません。

ですので、ホームページが不正ログインされてウイルス感染しないようにセキュリティ対策をしっかりしておくことが大切です。

ホームページ制作会社に依頼した場合も注意が必要で、セキュリティ対策が甘い制作会社もありますので、セキュリティ対策をしっかりしてくれるかどうか確認しておいたほうがいいですね。

11、不具合が起こった時に対処できない可能性がある

 

もし、なにかしらの不具合が起こった時に、自分では対処できないこともあります。
先程のウイルス感染した知人も、自分では対処できず私に依頼してきました。

もちろん、ウイルス感染や不具合などのトラブルが起こらないように予め対策をしておくことが最も重要ですが、万が一なにか起こった時に自分で対処するのは難しいです。

その点、ホームページ制作会社に作ってもらう場合は、そのあたりの対処も対応してくれると思いますので安心です。

 

まとめ

ということで、「ホームページは自分で作ったほうがいいのか?自分で作成する11のデメリット」というテーマで解説しました。

結論は、「どうしても自分で作りたい」「パソコンでコツコツ作業するのが好き」という人以外は、制作会社に依頼したほうが良いと思います。

ただ、制作会社もピンキリなので、良い制作会社もあれば、ダメな制作会社もあります。そのあたりの見極めが必要ですね。